技術と製品紹介

スクリューフィーダーの使用例

粉体原料の定量供給に頻繁に使用されているスクリューフィーダーですが、そもそも粉体原料を定量供給したいというシーンについて、どのような状況を想像されるでしょうか?

日常生活においては、ほとんど目にする機会がない装置なので、少し想像がしにくい方もいらしゃるかもしれませんが、実際の製作事例をご紹介します。

ある製菓店のお客様から

「砂糖を毎日、何十kg&何十回も手作業で計量するのは大変なので、ボタン一つで〇〇kgを〇〇秒位で出してくれる装置が欲しい!」

というご要望をいただいたため、ご希望の量を時間に合わせて供給できるスクリューフィーダーを製作し、課題解決のお手伝いをさせていただきました。

これはスクリューフィーダーをいわゆる単体でご使用いただいた実例です。
ホッパーへ原料を投入し、ご希望の量&時間に合わせて計量排出⇒出てきた原料は人手で運ばれ、次の工程に使用されます。
排出口の高さ調整が出来るリフター付き(オプション)仕様ですね。

こういった例の外に、工場内の工程間に組み込んで使用されるパターンもあります。

A地点からB地点まで、このC原料を〇〇g/分のペースで搬送したい

このような定量供給が必要な場合です。
この場合、A地点とB地点には既に機械や設備が設置されているケースが多いため、必然的に取り合いを既設機と合わせた仕様にして欲しいというご要望になります。

こちらはそのご要望にあわせて製作した二軸のスクリューフィーダーです。

前工程の装置と接続するために、投入口をフランジ仕様にし、後工程に合わせて排出口を下向きにしました。AB工程間の距離と、スクリューの長さも合わせて設計しております。

このように設備間にセットする場合は、前・後の工程と接続するために高さ・長さなどの制限は必ず出てくると思います。

もちろん単体で使用される場合も、作業者が取り扱いやすいような設計にするなど、ご要望に合わせたカスタマイズも承ります。

スクリューフィーダーで出来る事が、多少でもイメージしていただけましたでしょうか。 少しでも気になる事がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。