技術紹介

粉粒体原料の供給搬送・計量方法

スクリューフィーダー 粉体

「〇〇の粉体を送りたい」このような第一声から始まる電話でのお問合せは多いです。もちろんこれでもOKなのですが、[ただ粉を定量的に搬送すればよいのか] [ちゃんと1回に〇kg量る必要があるのか]では、必要な機器構成が変わってきます。

簡単に言うと【実際に原料を秤で図る必要があるか否か?】ということになります。

弊社の「SMスクリューフィーダー」は、基本仕様としてスクリューの回転数をインバータで可変速制御しています。

一番簡単なのは、スクリューの回転数をインバータの周波数で設定、タイマーで〇秒(分)間運転して停止させる、というものです。これだと実際に原料の重量を秤で量っているわけではありませんので、当然ながら重量は正確ではありません。

ライン中に設置して、下流側の装置能力に合わせてバラつきがないよう定量的に原料を送り続けるという使い方、またはアバウトに〇kgを量っておいてから次工程で秤を使って人手で微調整を行う、という場合にはこの方式(容量式)で問題ないものと思います。

ただ正確に〇kg量る必要がある、という場合には、実際に原料を秤で量る必要(計量式)があります。スクリューフィーダーで供給した原料を量る方法は大きく2タイプに分かれます。

①出てきた原料を容器や袋で受けながら台秤で粉の重量を量り、その実測値を制御盤にフィードバックして正確な計量値で停止させる
②フィーダー+ホッパー内に投入した原料全体を秤の上に載せて重量を量っておき、粉を供給して減っていく分の重量をコントロールする

①は原料の小分け、②は供給先に秤を置くことができない場所(押出機や撹拌槽など)へ原料供給したい場合に使用します。

このように「ただ粉体を搬送する」という作業にもどのような使い方がしたいのか、どの程度の精度が必要なのか、によって必要な装置構成が変わってきます。
どのようなものを選べばよいかよくわからない場合、まずはお気軽にご相談ください。