粉体原料を酸素に触れさせたくない場合、ホッパー・フィーダー内を不活性ガス環境にした状態で供給試験を行う必要がある、というケースもあることと思います。
標準フィーダーでは、ホッパー本体と蓋、ホッパーベースとスクリューフィーダーとの接合部、スクリューの軸受け回りなど、厳密には密閉度の低い箇所が存在するため、エアーやガス投入などで圧をかけると接合部フランジ面のわずかな隙間からダダ漏れしてしまいます。
そこで圧力をかけて使用する場合には、耐圧に適したスクリューフィーダーを使用する必要があります。
耐圧環境で使用するスクリューフィーダーは、圧がかかった際に負けないような構造体(フィーダー本体,ホッパー)各部の板厚が必要です。通常、溶接による接合部はヒワリが出てしまい、厳密にはフランジ面などは平ではありません。耐圧仕様では、厚みのある板を使用することで、溶接後に出たヒワリをマシン加工で削り平らな面にしています。
さらに各フランジ接合部には、Oリングやガスケットを装着することで中の気体がリークするのを防止しています。
不活性ガス環境下で粉粒体原料の定量供給を行う必要がある場合にはぜひご相談ください。