粉体原料を供給する際、より高い精度を求めるためには、実際に秤(ロードセル)で供給した粉体の質量を量る必要があります。
そしてこの計量する方法は、大きくわけて2パターンあります。
1.加算計量
原料の排出先に秤を置いて、実際に出てきた原料の質量を量る方法
主に袋詰めや容器で受けるなど、粉体原料を小分けする際に使用する方法です。
2.減算計量(ロスインウェイト)
スクリューフィーダーを秤の上に載せ、ホッパー内の原料まで全体の質量を量って
おき原料供給して減った原料の質量を制御する方法
主に原料の供給先に秤を置けない環境、押出機、粉砕機、撹拌機など、他機器へ
供給する場合に使用します。
設定量を量って止めるバッチ計量と、連続して一定量を供給し続ける流量制御が
必要なケースにわけられます。
装置を設置する環境によって必然的に用いられる計量方法も異なります。
ただし精度は秤の秤量に依存します。当然小さい秤量で量る方が精度は上がります。
減量計量(ロスインウェイト)の場合は、どうしても装置全体を秤上にセットするため、数十kg~数百kgのロードセルを使用する必要があります。
使用する秤量によって、目盛の最小単位(0.1g,1g,10g・・・)も変わります。
このことを理解された上で、装置の設置方法についてご検討いただければと思います。