電池材料の製造工程では、正極材料や負極材料など、様々な粉体を所定量ずつ定量供給する必要があります。この供給量の管理が適切に行われないと、電池の性能や品質にバラつきが生じてしまいます。
そこでご提案したいのが、スクリューフィーダーと計量機を組み合わせた粉体定量供給システムです。これらを上手く活用することで、電池材料の高精度な定量供給が可能になります。
スクリューフィーダーの役割
スクリューフィーダーは、スクリューの回転によって粉体を送り出す装置です。
等ピッチによって一定の供給量を維持できるため、定量供給には欠かせません。
・供給量は、スクリュー回転数で調整可能
・ホッパーにセンサーを設置すれば、残量監視もできる
・接粉部材質はSUS304が基本で、真鍮を使用しないなど電池製造設備ならではの
仕様で製作可能
粉体計量機の役割
粉体計量機は、スクリューフィーダーから供給される粉体の量を、高精度に計量します。
・ロードセル式が一般的で、高精度計量が可能
・バッチ計量(加算)とロスインウェイト計量(減算)の2種類がある
・自動計量制御や生産データのIoT化にも対応できる
組み合わせ活用のメリット
スクリューフィーダーと粉体計量機を組合せることで、以下のメリットがもたらされます。
1.所定量の高精度定量供給が可能
2.生産データのIoT化で品質管理と自動化に貢献
3.装置選定や改造が容易で、ニーズに応じたカスタマイズができる
4.取扱いが簡便でシステムとしての立上げもスムーズ
このように、スクリューフィーダーを使用した粉体計量システムの組合せは、電池材料の製造プロセスにおいて、安定供給と品質向上に大きく寄与します。
設備投資に対するコストパフォーマンスも高いため、電池業界での活用は今後ますます進むものと考えられます。