原材料価格やエネルギーコストの上昇が続く中、製造現場では「捨てていたものを資源として活用する」動きが広がっています。
繊維くずや布端材を再利用する取り組みもその一つです。

しかし実際には、繊維端材を安定的に設備へ供給することが難しく、多くの現場で人手による投入作業が行われています。

今回は、繊維端材の再利用における供給課題と、その解決策についてご紹介します。


繊維端材のマテリアルリサイクルが注目される背景

繊維製品の製造工程では、裁断時に多くの端材が発生します。
これらの端材は従来、産業廃棄物として処理されていたようですが、近年では、

・廃棄物処理費の上昇
・原材料費の高騰
・資源循環への関心の高まり

などを背景に、こういった破材をリユース・リサイクルするケースが増えています。
例えば「燃料」として利用できれば、単なる廃棄物ではなく「エネルギー資源」として活用できます。それに伴い、設備に原料を安定供給するという工程が必要になります。


人手投入が残る理由

設備に「原料を安定供給」する工程は一般的ですが、繊維端材は粉体原料と大きく性質が異なります。例えば

・絡まりやすい
・圧縮されると固まりやすい
・形状が不定形

といった特徴があります。そのため、多くの工場では作業員が手投入しているケースも少なくありません。同時に、ここを省人化したい!という悩みはよく頂戴します。


一般的なスクリューフィーダーでは難しい場合も


繊維端材のような原料では、いわゆる一般的なホッパー+スクリューフィーダーだと難しい場合があります。

・ブリッジ(詰まり)により原料がホッパー内に留まり、供給が止まる
・圧縮され塊で排出されることがあり、安定性に欠ける

特に長い繊維や綿状の原料になるほど、この傾向は強くなります。


ホッパーフィーダーによる自動供給

こうした原料に対して活用されているのが、弊社のホッパーフィーダーです。

ホッパーフィーダーは、ブリッジ性が強い原料に適した供給機です。ブリッジ性が高い粉体はもちろん、繊維状原料の定量供給に実績がございます。

<主な特徴>
・スクリューの開口部が広い→原料がスクリューに食い込みやすい
・ホッパー内の撹拌領域が広い→原料全体を動かし、ある程度ほぐす事ができる

人手投入の削減/供給量の安定化/作業環境の改善といった効果が期待でき
リサイクル設備や原料再利用設備などでも活用されています。

製品ページ:https://seiwag.jp/feeder/hfv/


実際の原料

過去に繊維端材を活用する設備向けにホッパーフィーダーを製作した際、対象となった原料は、製造工程で発生する布の端切れや繊維くずです。

絡みやすく形状も不揃いで、一般的なスクリューフィーダでは安定供給が困難でした。
そこでホッパーフィーダーを採用し、羽根形状・撹拌の回転仕様を変更した結果、設備への自動供給を実現しました。

これにより、人手による投入作業を削減しながら、安定した原料供給が可能となりました。

実際の装置設計では、原料の物性やご希望能力などを考慮しながら最適な仕様を選定しています。


まとめ

廃棄物の削減や燃料コストの低減を目的として、繊維端材の再利用は今後さらに拡大すると考えられます。

しかし、リユース・リサイクルにおける工程では、設備に対して「どうやって安定供給するか」も重要なポイントです。繊維端材は粉体とは異なる特性を持つため、原料に適した供給機の選定が必要になります。

当社では、繊維くず・布端材・綿状原料など、一般的なスクリューフィーダーでは難しい原料の供給についてもご相談を承っています。

「現在は人手で投入している」
「自動化したいがうまくいかない」
「この原料は供給できるだろうか」

そのようなお悩みがありましたら、お気軽にお問い合わせください。