問題解決事例

排出口へのメッシュ取付で精度向上

スクリューフィーダーで搬送する原料は業界毎に様々な種類があり、その特性は多岐に渡ります。例えば砂時計の砂のようにサラサラと流れるものから、流動性が悪くブリッジ(粉詰まり)しやすいものなど、一言に粉体と言っても幅広く存在します。例えば、今回例に挙げている「消石灰」は流れが良くないため、排出するためにはホッパー内で撹拌羽根を動かし、ブリッジを解消する必要があります。

ようやく排出してきた原料をよく見ると、塊がボトボト落ちてきている様子が確認できます。この場合、排出される量の精度はどうでしょうか?実際に計量してみると、かなりのバラつきが見られました。

こういった原料には、先端にメッシュを取り付ける方法が有効です。網で濾すのと同じような作用があり、原料を細かく解しながら排出する事ができます。参考動画をご覧下さい。

実際に、同じ原料でメッシュあり・なしで計量した際、排出精度が格段に向上しました。

注意点として、メッシュをつけるとフィーダーの中に原料が溜まりやすくなる傾向があり、場合によっては詰まってしまう可能性があります。小さなスクリュー径だとその影響が出やすいため、原料の特性や排出能力などを検討しながらの活用になりますが、気になられた際は是非ご相談下さい。