問題解決事例

ホッパーから下流設備までの粉体搬送ライン構成(設計の考え方)

粉体原料を安定して下流設備へ送り続けるためには、「ホッパー」「搬送設備」「定量供給機」の組み合わせがカギになります。
本記事では、粉体特性や工場レイアウトに応じたライン構成のポイントをわかりやすく解説します。


ホッパーコンベアの役割

混合機や振動篩(シフター)、粉砕機などの下流設備が求める処理能力に応じて、一定量の原料を連続的に供給することがホッパーコンベアの役割です。

大容量ホッパー → 原料補給回数を削減
ブリッジ防止機構 → 流動性が悪い粉体にも対応
供給量の定量化 → 下流設備の安定稼働へ


搬送方式の選定

搬送方式は、距離・高さ・粉体特性により選定します。

搬送方式特徴適用例
スクリューコンベア密閉環境で定量搬送が可能比重が高い粉、短距離
エア搬送(ブロワ式)高位置ホッパー等への搬送、長距離も可能設備配置に制約がある工場
エア搬送(エジェクタ式)衛生面が必要な環境、上階への真空搬送医薬向け、微粉

定量供給機の組み合わせ

下流設備の処理能力に合わせて、安定した供給量の制御が必要です。
ホッパー出口に設置する代表的な機器

機器特長
スクリューフィーダー高精度供給が可能、幅広い粉体に対応
振動フィーダー流動性のよい粉体向け
ロータリーバルブ搬送ラインとの圧力隔離が可能

設計の基本は「下流設備を止めないこと」

供給量が変動したり、供給が途切れたりると、混合機や粉砕機の稼働効率が大きく低下します。
そのために、

・ホッパー容量の適正化
・ブリッジ対策
・安定供給の制御機構
・補給工数の削減

これらを十分に検討する必要があります。


まとめ

粉体搬送ラインは、一つひとつの機器よりも 「全体バランス」 が最重要です。
ホッパーコンベアを中心とした最適設計により、安定稼働と省人化を両立することが可能になります。



セイワ技研では、粉体特性の評価から搬送テスト、制御設計までトータルでサポートしています。「粉体供給の方法を変更したい」「供給量のバラつきが原因で製品が安定しない」「原料補給の作業負荷が高い」などお悩みがあればぜひご相談ください。